2006年10月27日

「自己分析」

僕は何のために歌を歌っているのか、何か表現しなければ気がすまないのか、、、ただの自己満足で、まわりの人に、加地君の歌はいいねえって言われていい気になっているのか、、、よく解らないんですよね。僕の歌に対する他人の批評。BOB DYLANのまねごとだろう。確かにそれは間違いない。

でも作詞とういう面では、僕は英語が苦手なのでよく解らない。友部正人や友川かずきの影響を受けているだろう。それも確かだ。URCの音源を聴きだしたときは、エンケンや高田渡などに結構インスパイアされた。僕の歌を聴いた人に誰々みたい、誰々の影響を受けているだろうとかよく言われるけど別に否定はしない。

僕はいろんな音楽、文学、映画に影響を受け自分のやれる範囲でチマチマやってますから。音楽ばかりの人には違うものととらわれるかもしれないけど、僕の作詞はBOB DYLANや70年代頃のフォークシンガーよりも萩原朔太郎や中原中也や石川啄木などの詩人の影響の方が強い。作曲は最初アルバムをだした頃は、僕はフォークシンガーなんだって意識が強かったけど最近は、やっぱり多感な時期を過ごした頃に耳にこびりついたものが勝手に出てくるような感じ。フォークシンガーなんだってこだわらなくなってきた。

小、中とやたら耳に入ってきたアイドル全盛期の筒美京平などの曲、ギターをはじめた頃練習した中島みゆきや長渕剛などの曲、インディーズ、バンドブームでパンクロックを聴きまくってた頃、60年代のストーンズやビートルズ、そしてBOB DYLANとの出会い。そういうのがミックスされてゴチャゴチャになって、一応ギターだけの弾き語りだからフォークですっていってるけど、なんかやっぱりでてくるんですよねえ。

後僕の武器ともいわれ批判の対象にもなってるエロの表現なんですが、これは語りだすと長くなるので端的に言えば、人間はみんなSEXをしている。あんなうぶでかわいい娘がやってみると狂ったように快楽に溺れている。好きでもないのにノリでやってしまった。などなど、、、純愛ってなんなのか?SEXありきですから、、、若者の性の乱れなどなど、、、なんかはかない、でもしょうがない、それが人間ですから、、、でもどこかに本当の愛があるんじゃないか、、、。そういった、一応真面目なテーマをある曲ではストレートに、ある曲では意味深に、ある曲では投げやりにと、まあ、いろいろと僕なりに考えて曲をつくってる訳です。

シモネタ(曲)かよ嫌いだ、狙ってるって聴いてくれない人も多いけど、それだけが僕のアイデンティティーのすべてではないということは、ちゃんと聴いてくれてる人は解ってくれてるとおもってます。かわいい曲ややさしい曲もあるんですよ。むなしさも楽しさも嬉しさもさみしさも、僕の感じ方で歌っていこうと思ってます。