2022年9月18日

【News】1st Album 「僕はフォークシンガー」 加地等 (VINYL)

■ 1st Album
「僕はフォークシンガー」
加地等

① 僕はフォークシンガー
② ある雨の日の出来事
③ もっとやりたい
④ 君の笑顔は素敵さ
⑤ 青春のしぶき
⑥ もうすっかり大人だね
⑦ セックスフレンド
⑧ 全部しちゃおう
⑨ むなしいDAY
⑩ ミノ虫
⑪ お昼寝ピーチャン

【孤高の名も無き天才フォークシンガー、加地等のデビューアルバムが待望の初アナログ化!】
2011年に40歳という若さで急逝したフォークの確信犯・加地等。
三沢洋紀(LABCRY)プロデュースによる痛いほど繊細で優しい名作がアナログで蘇ります。
大阪にて80年代後半からバンド活動を始め、ヒューマンガスやピーピングマニア、60's GSスタイルのユーゾーズなどの数々のバンドを経て、90年頃から弾き語り活動を開始。
2011年に惜しくも急逝した後、数多くのフォロワーに支えられ、ドキュメンタリー映画と2枚のベスト・アルバムをリリース。
度重なる共演を経験した盟友、豊田道倫(パラダイス・ガラージ)や、前野健太、大森靖子、三輪二郎、曽我部恵一、柴田聡子、壊れかけのテープレコーダーズなど、多くのミュージシャンがリスペクトを掲げる存在です。
2001年にリリースされた本作には、大人になりきれない大人の心情を吐露した、絶賛と共感の嵐を巻き起こす全11曲を収録。
悲しくもこの上なく優しい、後世に語り継がれるフォーク・ミュージック史に残る1枚です。

[title] 僕はフォークシンガー
[artist] 加地等
[number] HOME-001LP
[format] VINYL
[price] ¥3,200
[release] 2022-09-18
[label] HOMESICK ENTERTAINMENT / JET SET (JPN)
[include] 11 tracks
[rec] 2001

produced by 三沢洋紀 (LABCRY)
directed by Keishi Mekata Oka
recorded & mixed by 犬嶋和宣 [M1-10] / 三沢洋紀 [M11]
mastered by 松本悛彦
recorded & mixed & mastered at NEW’S
photo by 大坂和代
designed by 長辻利恵 / kebabman
manufactured by HOMESICK ENTERTAINMENT
distributed by JET SET
cooperated by Kebab Records

加地等 - vocal / guitar / harp / bass / percussion
宮地健作 (LABCRY / Grasses64) - synthesizer [M5・8]
all tracks written by 加地等

● comments ●
女と暮らしていた時、加地等を聞くと、女はひどくいやがった。おれはひとり、深夜に近所のファミレスでCDウォークマンで加地等を聞いていた。女が出ていって、今、おれは加地等を聞いていないが、次、また、愛する女に加地等を聞かせるだろう。ひどくいやがる女がいい。
by 豊田道倫 (パラダイス・ガラージ)

何がスゴイって、詞。「別れたあの娘が結婚したよ、今でも思い出してオナニーしてる」やって。やってまうよな、昔の女でオナニー。でも普通、書けんて。書かんじゃなくて、書けん。
by 松永豊和 (漫画家)

イイ。すごく。ってバカみたいですが、言い訳一切なしのカジくんの歌はほんとイイ。鬱鬱悶悶とした風を装いながらその実、情熱もへったくれも越えた地平でやたらめったらメタリックに響いてくるからこりゃ不思議。ディストーションやらファズやらワウ・ペダルやらを使わずとも、カジくんの言霊そのものに世の中のあれやこれやを過剰に増幅するサムシングが宿っているのだからして。コドモにはわかんねえか。
by フミ・ヤマウチ (ライター)

● liner notes ●
『加地君について』〜僕はこのアルバムにシビレっぱなしなんです〜
3年くらい前に当時ピーピングマニアという名前で活動していた加地君のライヴを初めてみました。フォークギターにハーモニカをもったどこにでもいそうな男はヒョロヒョロとした体をしていて、クールにたんたんと数曲を演奏しました。僕は「きっとボブディランが日本人だったら、こんな感じなのかしら?」みたいな事を思いながら、加地君の歌を聞きました。このアルバムの2曲目「ある雨の日の出来事」とか当時からやっていました。ダイレクトに頭の中に入ってくる、一度聞いたら頭から離れない言葉をもつ詩がとても印象的でした。そしてその詩の世界は僕にとてもここちよく、と同時に、加地君の存在がとてもうれしく思えました。んで、次の日に加地君の働いている天王寺の古着屋へ知り合いでもないのに遊びに出かけ、「とてもよかった(昨日のライヴ)ぜひ友達になろう」とか「アルバム聞きたい」とか「アルバム作ろうよ。手伝うよ…」とか言って、そのまま意気投合。それがきっかけで、2年と数カ月の制作期間をへて、いろいろありつつも初心をつらぬき2001年の夏にようやく完成となった訳です。アナタが今、何かのきっかけで手にしているこの作品はそうやって出来上がっているのです。出来るだけていねいに制作しました。この作品を聞いて、加地君の声や才能を、とても気に入ってくれる人がいたらとてもうれしいです。
by 三沢洋紀 (LABCRY)