2007年9月17日

「新作、鐘は鳴らない、自信作」

僕の新しい音源、CDR作品『鐘は鳴らない』。9曲入り、500円です。 前にも書きましたがこの作品はとても自信作です。自信作と言っても、これは絶対売れるよーと言う自信ではありません。僕が歌いたいことが上手く表現できた、売れようが売れまいがそんなことは関係なく、ただ自己満足で、いい作品ができたと勝手に喜んでしまってます。

これから僕はどうなるのか解りません。これを機会に自分の納得のいく歌を作り続けていくのか、これで満足してしまって音楽活動を辞めてしまうのか。たぶん辞めることは無いと思いますけど今までのように、ひたすら新しい曲を作っていくことはちょっと難しいと思います。それは、生活のこともあるし、僕の音楽に対する姿勢の問題もあるからです。

僕の歌は自分でも明言してるようにフォークです。フォークソングは確かに素晴らしい音楽の表現手段です。でも僕自身がフォークでは納まりきれない欲が大きくなっているのは確かです。僕は一度、自分自身の本当にやりたいこと、表現したいこと、その表現手段について考えなければいけないと思っています。でもまあそういうことはこれからの課題として『鐘は鳴らない』は僕のフォークシンガーとしての最高傑作と、お恥ずかしくも自負しています。 

『鐘は鳴らない』 加地等

1、NEW MORNING 画家を目指す女の娘と歌を歌っている僕の、それぞれの立場を言い合い批判しあってる歌です。僕は女の娘に君には新しい朝がきっとくると確信もなく感じていると歌ってますが、逆に自分自身を勇気付ける歌でもあります。

2、中途半端 男女の普遍的テーマ、別れをあえて明るめにアイロニカルに歌った曲です。

3、やりきれない夜 この曲は僕が弾き語りをはじめてからずっと繰り返すように歌ってきた、酒に逃げてしまう歌です。 女のこと金のこと生きるということ、そんなことから逃れようとしても逃れられなく、ついつい酒に溺れてしまう歌です。 4、さようなら 好きという気持ちが残っていながら、どうしても別れなければならないと言うやるせなさを切々と歌った曲です。

5、鐘は鳴らない 僕の曲にしては、社会的メッセージの強い歌です。鐘とは、警鐘という意味だけじゃなく、街の夕暮れ、授業のチャイム、仕事場のベルなど日常の中で区切りという意味もあります。

6、ブルースフラット-45 やりたいことだけ やれたらいいね好きなだけやれたら 歳を食っても好きなように♪と現実と自分のやれることの範囲の狭さにもどかしさを感じながらも、なんか諦め気味に開き直ってる感じの曲です。

7、ベッドタウンブルース 街の中で自分はちゃんと生きているのか、皆それぞれ地に足をつけささやかながらも幸福を感じているんじゃないだろうか。僕ははみだしてしまっているんじゃないだろうか。ベッドタウンのゴミゴミした駅前、自分だけ取り残されてしまってるような不安。

8、SWEET LITTLE FIFTEEN POPな曲です。おっさんになってしまった僕が15の小娘に恋心を抱いてしまう。 おっさんのスケベはある意味、純情~♪

9、メリークリスマスフォーユー 金も地位もなんのとりえもない僕に付き合ってくれる女の娘とささやかなクリスマスの夜を過ごす、けなげなラブソングです。

以上9曲です。多くの人に是非聴いてもらいたい自信作、ジコマン作です!